あんたに任すわ
サファイヤリングのリフォーム物語
「この指輪、作ったときはいいと思ったけれど、最近手が小さくなったのか、どうも大きくて着けにくい。もっと小さな指輪に作り変えできないかしら。」
と箕面のI様からご相談がありました。 この綺麗な黄色のペアシェイプカットの指環は、イエローサファイヤで、I様の誕生石です
十年ほど前に、うちが手作り加工して、お買上げいただいた品です。
確かに、最近作られた作品は、小ぶりのものばかりで、これだけ取り残された感じがあります。
「何か希望のデザインはありますか?」と聞くと
「ウチの好み知ってるやろ、あんたに任すから」とのこと。
実はこの、「あんたに任すから・・」は嬉しい反面、非常に気を使います。
いいデザインをして、「私の好み分かっているやん」と思っていただけたら信頼が倍増しますが、逆に「何考えているの」と思われたら・・・
今回は、好みが分かっているので、問題はないはず・・??
そして、「あまり高くなるようなら、無理せずにこのまま置いておくし」とのこと
早速、現品を預かって帰りデザイナーさんと打ち合わせ。
「小ぶりで上品な形の指輪が好きな人だから、ごてごてしないでシンプルに、でも既製品にはない手作り感の出るデザインを」
「ウデは少し絞りながらも、重厚感を失わないように」等々
あれやこれや、アイデアを出し合い、これしかないというデザインをしました。
次に予算の問題です。
いろいろ計算してみる。
新しいデザインでは、預り品で利用できるメレダイヤ以外に脇石1個追加が必要だが、マーキスメレダイヤが1個余るので、これを交換しよう。
また、お預かり品はプラチナの枠地金がしっかり乗っていて、少し余るので、その分を買取り加工代に充当する事にしました。
後日、デザイン画を見ていただくと、一発OK。
「よしやった!」
なんということでしょう、見積もりも何とか予算内に収まりました。
一ヵ月後、手作り完成して納品すると、「これは着けやすいわ」と、大変喜んで頂きました。
これでまた、I様の誕生石が新しく生まれ変わりました。
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