形の違う結婚指輪で
市内のM様からメールでご相談がありました
「来春結婚式を挙げるのですが、祖母から頂いたダイヤリングを使って結婚指輪を作りたいなと考えています。」とのこと
日時を打ち合わせ 当日はM様(女性)一人で来られました
おばあ様からもらった指輪は、ダイヤ5石付きの一文字リング プラチナ900です
工房では鍛造(たんぞう)によりオリジナルデザインでハンドメイドしていることなど色々とお話
また、この地金を溶かして、新しいマリッジリングの一部にすることが出来ることや、メレダイヤもデザインにより使うことが出来ることをご説明
「彼と相談してみます」 とその日はお帰りになりました
翌日、早速メールが来ました
「昨日は、ありがとうございました
彼に相談したところ、ぜひ長尾さんでお願いしたいと喜んでいました」
日にちを改め、今度はお二人で来ていただきました
彼は、個性的でその上 男前です
お二人が作りたい指輪の参考写真を持ってこられました
男性用は、太目の甲丸リングにステップつきで全周にミル打ち
女性用は、平打ちでゆるいⅤラインにメレダイヤが並んでいます
まったく違うデザインです
一般的に、結婚指輪は男女同じ形で、女性用にメレダイヤを入れることが多いのですが、お二人のご希望のデザインはまったく別々です
そこで、こちらサイドで、何とか二つに共通性を演出できないものかと考え
女性用を平打ちから甲丸にしたり、男性用の甲丸にⅤラインをあしらったりと提案してみました
でも、これは無用のおせっかいでした
お二人の決意は固く、それぞれの個性を尊重して当初のデザインで作ることを希望されました
そうですね、結婚指輪は同じ形でなくてはならない と思うのは、売る方 作る方の勝手な思い込みで
夫婦といえども、それぞれの好みは違って当たり前
違いを認め合ってこそ、長い人生を乗り切れるというもの
違う形のマリッジリングもあり とお二人に教えられました
このように、違うデザインで結婚指輪を作りたいと思われる方は、他にもいらっしゃるのかもしれませんね
ひょっとしたら、「マリッジリングは違って当たり前」が、これからはトレンドになるのかも
ただ、男性用のミル打ちは、後々のサイズ直しや新品仕上げが面倒になることを考えて付けないことになりました
こうして、ご希望のデザインでマリッジリングをオーダーメイド
おばあ様の指輪の地金は、一緒に溶かし込んでサムシングオールドとして使用メレダイヤは、ご希望のデザインとはサイズが合わないので、そのままお返し
約2ヶ月かかってハンドメイド 年末に完成し引取りにお越しいただきました
お二人は今年3月に結婚予定だそうです
ペアリングもいいのですが、それぞれ個性を活かした指輪もいいもんですね
後日、M様から、結婚式当日のお写真を送っていただきました
このような晴れのお写真を拝見できるのは、スタッフ一同にとって無上の喜びです
お客様に喜んで頂くことが我々の最終目的なのですが、その証がこのお写真なのですから
素敵なイベントに参加させて頂き、その上、お喜びのおすそ分けをいただけましたこと 心より感謝いたします
末永くお幸せに
M様のご感想はこちら
マリッジリングの無料相談こちら
元枠を溶かしてリフォーム詳細はこちら
他のジュエリーリフォーム物語はこちら