ジュエリー物語
全然違うわ！！
ルベライトリングをリフォーム
合体して溶かして作り変え
宝塚市のＴ様に、久しぶりに電話すると
「ちょうど私も、電話しようと思っていたところなのよ」とのこと
「どうしました？」
「以前見せた赤い石のリングと、母の形見のリングとで、何か加工したいと思って」
日時をあわせてお目にかかり、お手持ち品を拝見する
一つはルベライトのリング、暗赤色の角石で脇石にメレダイヤが付いています。
初めて買ってもらった、思い出の品だそうです。
もう一つは、スターサファイヤのリングで、お母様の形見だそうです
これにもサイドに小さなメレダイヤが付いています。
「この赤い方を、何かに加工できないかしら・・・」
「何がいいですか？」
「指輪かペンダント どっちがいいと思います？」
「石はきれいですので、十分指輪にも向く石です 勿論ペンダントでもＯＫですよ」
元々指環についている石でも、ウチで加工する場合は本当に指環に向く石かどうかチェックします。
実は、市販品の中には、もう一度お金を掛けて、リングに作り変えるには忍びない品質の石がちょいちょいありますから。
今回のルベライトは、色もテリも成りもいい、キズもないので、指輪にもしても十分な品質の石でした
結局、指輪に加工することになりました。
どんなデザインがお好きなのか、主にどんなシーンで着けたいのか。
ご希望やアイデアは？指の特徴は？等など
約１時間かけてデザイン案を煮詰める。
「分りました、そのイメージで実寸大のデザインを起こして、見積を出してみます」
と、預って帰る
後日、デザイン画と3枚と見積を作ってご覧頂く
主石の高さを抑えたデザインをご希望でしたので、それらを取入れだデザインです
Ａデザインでお見積をご了承いただき、加工することになりました
こうして、二ヵ月後に完成したのがこの作品です
納品に伺う
指につけて第一声
「全然違うわ・・他の指輪がぺらぺらに見えるわ・・」
「手作りがこれほど違うとは・・石を載せ換えるだけの、リフォームとは大違いですね」
「ちゃんと、石の高さを抑えた形になっているのね」
ご希望通り、元の指輪のような石が飛び出した印象はなくなりました。
ちゅうぞう品の出来合いの枠に、石だけ載せかえるリフォームが多い中、手間隙かけて、本物を作りたいというお客様がいらっしゃることは、本当にありがたいことです。
この作品の枠地金は、お客様のお手持ち品のプラチナ枠地金２個を溶かして再利用しました。
脇石のメレダイヤも、殆んどを元枠についていたものを再利用。
品質的に、どうしても使えないメレダイヤ４ピースだけ入れ替え追加しました
形見の指輪についていたメレダイヤも、新作の台座のサイドにバッチリ入れました。
結局この作品は、加工代と追加メレダイヤ４個分だけで完成。
その上、不要になった１８金チェーンをお持ちだったので、それを加工代に充当しました。
地金が高いときは、お手持ちの古枠を再利用したり、不要地金を加工代に充当すると、本当にお得に出来ますよ。
こうして、オリジナルデザインでオンリーワンジュエリーを手作り
次はあなたの番かも
お手持ち品をできる限り再利用して、お客様に一番お得な方法をご一緒に考えさせていただきます
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