ジュエリー物語
寄せこせで
サークルペンダント加工
時計も指輪も溶かして加工
尼崎市のＹ様宅に伺ったとき、たまたま別のお客様のご注文品で、午後に納品する予定の、ハッピームーンペンダントを持っていたのでお見せしました。
「いいのが出来たわねー、このお客さん、きっと、喜ばれると思うよ」とY様にも大変気に入ってもらえました。
「実はこのペンダントは、使わなくなった、真珠の指輪とプラチナリングを合体して、作り替えたものですよ」と種明かしすると、
「うちにも使わない真珠があるけど、これでも出来るかしら？」とパールリングと18ｋリングを出してこられました。
ハッピームーンペンダントは、18kなら地金が10ｇ程あれば出来ますが、少し足らないようでしたので、「他に利用できる金製品はありませんか」聞くと、「１８ｋの時計もあるよ」と出してこられました。
その時計は、バンドや枠は金メッキでしたが、裏蓋は１８ｋの無垢でした。
「裏蓋は使えますが、この時計は？」と聞くと「もう壊れていて、修理して使うことも無いから、取り外して使って」とのことでした。
チェーンも、以前お買上げいただいた少し太めの18ｋネックレスがあり、これを利用することが出来ます。
これで、部品は全部揃いました。あとは溶かして加工するのみです。
約一ヶ月半掛かって、お預かりのジュエリーをリフォーム
指輪や時計が18kのハッピームーンペンダントに大変身。
先日、Y様から「お友達のシャンソンの発表会とお食事会があるので行かない」と誘われ、他のお友達とご一緒に行ってきました。
その日Y様は、白いジャケットをはおり、黒地のアンダーの上に、この18ｋのハッピームーンを着けて来られました。
シャンソンを聞いた後のお食事会の席で、他の参加者からこのペンダントの事を聞かれると、「これいいでしょう。
指環や時計の寄せこせで、この人に作ってもらったのよ」と私を紹介してくれました。
Y様の飾らない人柄と、センスの良さで、思わぬハッピームーンのいい宣伝が出来ました。
金のハッピームーンもいいもんですよ、特に今回の作品はチェーンが50㌢程あるので、洋服の上からでもピッタリです
Y様のお嬢様にも好評のようで、「おかあさん、これ私、今から唾つけておくわね」と言われたそうです。
今回は、地金もパールもチェーンもお客様のものを再利用できたので、とてもリーズナブルな価格で作ることが出来ました。
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