キズは削るのですか?
手作り職人さんが丁寧にキズを埋めます大阪府寝屋川市のH様からのご相談です。
2月に結婚し、結婚指輪を着けてまだ2か月なんですが、先日主人が自転車で転倒、まだ新しい指輪をアスファルトに打ちつけ、縁にキズがついてしまいました。
連休に親戚のお披露目があるので、至急で直したい とのこと
また、購入店では、以前そこで購入した婚約指輪のメレダイヤが2か月で落ちたことがあり、修理に2週間以上かかったことから、あまりいい印象を持っておられないご様子
せっかくの お披露目を前にして、大変お気の毒です
何とか期日までに綺麗にして、心置きなくお披露目に臨んでもらいたい
早速送って頂き精査
表面のプラチナ部分に転んでついたガリガリのキズがあります
また、なぜか内側にライン状の傷が多数
指輪の修理品を運送便で送っていただき、修理して送り返す
遠方の方でも送って修理は便利ですね
川崎市のD様から電話で指輪の磨き仕上げのご相談
結婚指輪が傷ついたので磨いて欲しいとのこと
運送便で送っていただきました
幅広の18金のコンビリング 18k刻印
甲丸のホワイトゴールドの間に、イエローゴールドの彫り柄入リングを挟んだ サンドイッチの構造です
キズを取って磨き上げますが、キズ取の仕事量は指輪の面積によりますので、幅広や大きなサイズの場合は、その分手間がかかり料金に反映します
また、一般的にホワイトゴールド(WG)製品は、元々の黄色っぽい地金の色を覆うため、銀色のロジウムコーティングされています
このような、WGとYGのコンビの場合は、WG部分にだけロジウムを掛ける事になり、手間がかかり結構高くつくのですよ
でも今回の指輪は、ちょっと違いました
精査すると、一般的なWGのような黄色味を帯びた地金ではなく、沈んだ銀色で、いわゆる海外物のグレーゴールドといわれるタイプです
このタイプは、地金そのままの色味の製品です
ロジウムはかかっておりません
ロジウムをかけると、逆に元のイメージと違ってきます
ですから、WGでも今回はロジウム仕上げはしません
キズを取って 磨き仕上げになりました
同じホワイトゴールドでも色々あるのですよ
修理品を梱包して宅急便で発送
翌日にはもう着いています 便利ですね
追伸
グレーゴールド製品は北米に多いのですが
「あの指輪はカナダのトレソロというブランドのものです」
と後から教えて頂きました
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大阪府松原市から電話で相談
「結婚指輪をうっかり洗濯機に入れてしまい、変形したのですが、何軒か相談したけど修理出来ないと断られました、
ネットで調べてこちらのホームページを見つけました、何とか修理出来ないでしょうか」 とのこと
大切な結婚指輪が心ならずもひん曲がって、落ち込んでいるところで、買ったところや 宝石店に相談しても出来ないと言われたらショックですよね
でも大丈夫ですよ
他店で出来ないと言われた修理を、涼しい顔をしてやるのが工房流ですから
変形を元に戻すと、折れたプラチナ地金が断裂したり、金部分が浮き上がって剥がれる危険性も予想されます
でも、そうなったらなったで、修理は可能です
手作り加工屋ですから
変形を丸くして 折れた部分を修復して、キズを取る
プラチナ部分をマット仕上げして コントラストを着けて完成
完成写真を送ると嬉しいメールが届きました
< ありがとうございます。
神技… としか云えないほどの仕上がりがすでに見えてしまうほどリングの帰りを楽しみに 待っています♪ >
大切にお使い下さいね
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宝塚市のM様から
「主人のコンビの結婚指輪が傷ついたのですが、新品仕上げしたら何日ぐらいかかりますか」 とご相談
拝見すると、18金とプラチナのコンビの結婚指輪が傷だらけ
鏡面のプラチナ部分がつや消しのようになっています
奥様の方はピッカピカ
結婚してまだ数ヶ月
「実は、山登りをしました」
「岩山に取り付いて 一日でこうなりました 手袋していたのですが・・ 」
と奥様に申し訳なさそうにご主人様がポツリ
18金ベースでプラチナ張りのティファニーのコンビリング
縁にミル打ちがされています
ブランドショップへ問い合わせたら、一ヶ月ほどかかる と言われたそうです
「通常なら一週間で出来ますが、特急なら中2日でできますよ
ただし、特急料金がかかりますが」
「通常でお願いします」とのこと
やはり、一日でも外していたくないとの心理は働くものの
特急料金を払うほどでは とご判断
通常の範囲で、出来るだけ早く仕上げすることに
神戸市のM様から電話でご相談
「ティファニィのコンビリング 買った時にサイズ直しはできないと言われたのですが、サイズが合っていなくて大きかった
そこで、デパートでサイズダウンしたら、黒ずんで醜いまま帰ってきたのですが、何とか綺麗にならないでしょうか」
大まかなことをお聞きして、宅急便で現品を送ってもらいました
届いてビックリ
サイズ直しでロー付けした部分は、溝になって太い黒い線がくっきり
その上、溝を埋めようと流し込んロー材があふれ出たのか、金とプラチナの間の溝を埋めて周りが黒く変色しています
それを取ろうとしたのか、ミルまで削り取られて山がありません
どうやらこのローは、融点の低いシルバー用のローを使っているようです
黒くなるのは当然の結果です
他店が修理したものを、もう一度修理するのは、最初からやるより格段に難しくなります
出来る限り元のローを取り除き、金ローでつなぎ直す
ミルもそれらしく見えるように復活しました
以前よりは、断然綺麗になりましたが
最初から、お預かりしておればもう少し綺麗にできたのに
若干取り切れない旧ローが黒変することもあるかもしれません
とのコメントつきで納品しました
完成品を送ると嬉しいメールが届きました
<よく見ないと何処かわからなくなってて、最初は探すのにも時間がかかりました。
黒い部分を見る度に嫌な思いをしていたので、本当にうれしくて大満足です。>
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