ダイヤがぐらぐら動く!
落ちる前に修理を小松市のE様からメールがありました
<指輪が届きました
包みを開けた瞬間キャーッと言ってしまったくらい素敵な仕上がりです
久しぶりにこの指輪を着けっれることが本当にうれしいです。
そして迅速丁寧な対応をありがとうございました>
最初の相談は 「着け始めて10年 石が動くので暫く放っていたが また着けたくなった 石揺れ直せますか?」とのこと
現物を見ると 石留めのかぶせ地金が極端に薄くて短い 引っ掛かってめくれ上がり、石揺れしています 石落ち寸前です
そのままもう一度、地金でダイヤを押さえることも出来ます
でも、元々留めが甘いので、また同じことになり、ダイヤが紛失したら大変です
そこで、ご相談のもと オリジナルのイメージを出来るだけ損なわないように、ヘッド部分をしっかりしたものに作り変えることに
そんなことも出来るのですか!
出来ますよ 加工屋ですから
こうして完成したのが このダイヤリングです 修理代は少しかかりましたが、これなら安心して、どこにでも着けていけます
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<昨日修理の指輪、受け取りました
とてもきれいに直していただいて、喜んでおります
ダイヤもやはり透明石とは格段に輝きがきれいですし、石留の処理は素人目には修理したことがわからないほど自然な仕上がりですね
サイズもぴったりで、やはり見た感じかなりサイズダウンした印象で、あのままでは付けられなかったと再認識しました
修理をお願いしてよかったです
始めはダイヤにすることまでは考えていなかったのでやや躊躇しましたが、
今となっては思いがけずアップグレードしてこれからも長く身に付けられそうです
本当にありがとうございました
機会があればまたお願いします>
京都市I様からのメール文
(ご本人様の許可を得て原文のまま掲載)
「新婚旅行で外国へ行ったとき、記念に買った思い出の指輪
現地では一番小さいサイズを買ったが、それでも13番
9番にサイズダウンできないでしょうか?」
最初はこんなご相談です
枠は14金のようですが石は人工透明石です
一生に一度の大切な思い出の品
何とか着けられるように出来たらと思うのですが、色々の問題が横たわっています
まず、人工石であること 通常は工房の取扱い範囲外です
また、大幅にサイズダウンでウデを絞ると、逆に石留めのレールが開いて、元の石が留められなくなります
台座を作り変えて石留めすることもできるのですが、大掛かりになります その上、石の脱着にこの石が耐えられそうにありません
もう少し大きな石なら、開いた台座に入れられそうです
でも、工房では天然石しか扱ておりませんのでダイヤになります
ご相談の上、前より少し大きいダイヤに入れ替えることに決定
方向性が決まり 作業を進めると、またしても難題が、
石を外すと、あるはずの地金がありません
鋳造時に流れなかったままほったらかしです
そこに折れたドリルの軸を差し込んで応急で石を載せている状態です
元々、石が傾いていたのですが、その原因がここにありました
これを何とかしないと、ダイヤが留められません
別途 爪を立てて石留めする方法も考えましたが、オリジナルとイメージが変わり、わが工房らしい仕事にはなりません
ここは一番職人さんが頑張ってくれました リスクはありましたが
ダイヤが安定的に留られるよう、地金を流して台座を改造しました
こうして完成したのが この指輪です
見た目は元の形と変わりません
でも石も作りも別物です
本来あるべき作りで、本物のダイヤリングに生まれ変わりました
ダイヤも特にきれいなものを選んで入れました
これなら、どこに出しても引けを取りません
やっと工房らしい仕事ができました
信頼して決断されたI様にも感謝です
ありがとうございました
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「あのー、結婚指輪のダイヤがぐらぐら動く、落ちそうなんですけど」とホームページを見たY様から、電話でご相談がありました。
日時を打ち合わせて拝見する。
「以前、一度修理したことがあるのですが、またぐらついて・・他店では修理に2万円ぐらい掛かると言われたのですが・・」とのこと
石の上に、両サイドから留地金がかぶさっていて、その二点で石を留めているタイプの指環です。
石ゆれの原因は、着けっぱなしなので、かぶさっていた留地金が磨り減って薄くなり、それが引っかかったりして起き上がり、石ゆれの原因になっているようです
もう少しで石が落ちるところでした。
このまま、薄い留地金を押さえ込んでも、金属疲労を起こしているので、簡単にまた、めくれ上ってしまいます。
そのため、一旦石を外し留地金部分に新しい地金を盛って、削り出しで形を整え、石を元に戻す作業が必要になります。
結構手間のかかる仕事で、他店で2万円といわれたのも、あながち大げさではありません。
でもそこは、他店で断られたとか、難しいと言われた仕事にファイトを燃やすわが工房 「分りました、一度見積を出してみましょう」
その後、見積を出し了承いただき、加工修理したのがこのリングです。
これなら大丈夫です。
一緒に新品仕上げもしましたので、買ったときとほぼ同じ状態になりました
元々綺麗な石が入っていたので、輝きも蘇りました
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東京都のM様からメールでご相談がありました
「ラフカット石の載った細い指輪(k18WG)のツメの1本がひらいてしまい、なんとなく、指でエイッとまげれば見た目だけは直りそうな気もしますが、素人が適当なことをしてとりかえしのつかないことになっては困りますのでやはりここはプロにお任せしたいと思っています。」とのこと
ゆうパックで送って頂き精査する
殆んど新品の指輪で、爪だけ起きている
指輪の爪が引っかかる原因は、単純に爪が浮いて引っかかる場合もありますが、指輪自体が変形して爪に影響して引っかかったり、他の指輪と重ね付けして、爪が当たりゆがむことなどがあります
今回の場合は、単純に爪が浮いて引っかかったようですが、それにもちゃんと原因はあるのですよ
この指輪は、既成の枠に、ラフカットの石を載せています
当然、カット石のように石の高さは一定ではありません
石の形に合わせた枠ではないので、石に対して安定して押さえ込む位置まで爪が届いておりません
爪が中途半端なところで止まっていて、その上細いので、簡単に引っ掛かりが起きてしますようです
台座の地金を削り、石のピークを下げ、適切な位置まで爪が届くように出来ればいいのですが、この指輪は台座が薄いのでそれも出来ません
今回の修理は、そのまま爪を押さえ込むしかありません
根本的な修理ではないので、同じ着け方をしていると、また引っ掛かりが起きる可能性はあります
修理終了、これらの注意事項を返信して、ゆうパックで発送
気になるのは、
「一応、販売元で修理ができないか調べてみたのですが、こちらのショップは修理部門がないとのことで…ちょっと唖然としました。」
とご相談メールの文中にあったことです
このタイプの指輪は、たぶん、他のお客様からも同じクレームが来ていると思うのですが・・
買うときは、修理も出来るかどうか聞いてみてくださいね
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吹田市のH様から、ホームページをご覧になり、ご相談のお電話が入りました
「指輪の修理をお願いしたいのですが・・」
メールで日時を打合せ、お持ちいただく
「この指輪は、おばさんからもらったもので、きれいにして着けたいと思いまして」とのこと
地金表面に無数の小傷がつき、深いキズも数箇所あります
よく見ると、石留の爪が当たって磨耗し、1本は完全に欠損しています
ルーペを目に当てて見て頂くと
「ホント、爪が一本なくなっている・・」
このままでは、石が落ちます
磨き仕上げの前に、新しい爪を立てる修理が必要です
加工場で精査すると、残る爪も紙のように薄くなり、風前の灯でアウト
4本全部取替える必要があります
後日、修理内容の詳細や、お見積もりをお知らせし了解いただく
こうして、完成したのがこの指輪です
優秀な職人さんの技で、爪の付け替えも綺麗に出来ました
爪4本付け替え 石回りのラインのメリハリをつけ、折れかけた古いサイズ直し跡を修理し、キズを埋めて磨き仕上げ
生まれ変わりました
製造元でも、こうはきれいに出来ないであろうと思われる程の出来栄えです
週末に取りに来られます
どんな顔をされるのか、お渡しするのが楽しみです
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池田市のS様
「この指輪 なぜか引っかかるのですが」
と18金のメレダイヤ集合体のリングをお持ちいただきました
「引っ掛けてパンスト何枚破ったことか」とのこと
でも、一見した感じでは、指輪のどこも問題なさそう
爪が浮いているわけでもなし、当たって変形している訳でもなし
指輪自体の変形もなく、そんなに古いわけでもなし
不思議な指輪です
「でも引っかかるんです・・」
お預かりして精査する
拡大してよく見ると、ある種の爪にだけ、引っかかった繊維の一部が残っています
どうも、この爪の形に問題があるらしい
結局、元々の爪の形に問題があり、曲がってなくても、浮いてなくても、ひっかっかることが判明
これは構造上の問題なので、根本的な修理は作り替えない限りできません
今回は、突っ立った爪の頭を丸くして押さえ応急処置
「これで少しは良くなると思いますが、残念ながら根本的な修理は、作り替えない限り無理です」
「気をつけてお使い下さいね」
とコメントを添えて納品
石留の手間がかからないように安易な爪の形にして、結局お客様にとっては使いづらい製品になってしまったようです
修理代は、少しかかりました
でも、こちらに相談されて 正解です
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