ジュエリー物語
どうしてこうなるの
曲がらない指輪に加工
細い指輪2本を溶かして1本加工
ダイヤリングのリフォーム 川西市Y様
「普段使いのプラチナリングが、二個とも簡単に変形してしまったのだけれど、どうしてこうなるの？」とＹ様からご相談がありました。
地金が薄い鋳造のプラチナの指輪などでは、よく変形することがあります。
余談ですが、リングの変形は重大事故の原因になることもあります。
変形すると爪に過剰な力がかかり、爪が当たる部分の石欠けの原因になります。
又逆に、爪がゆるくなり石落ちする危険性も生じます。
いずれにしてもリングの変形は要注意ですよ。
「もっと、ウデのしっかりした指輪ってないのかしら・・」とＹ様。
そこで、その変形したリング２個を溶かして、重厚なウデのしっかりしたリング１個を手作りすることになりました。Ｙ様「どうせ作るのなら、小さなダイヤも入れたいし」
でも、お預かりのリングに付いたメレダイヤは、あまり品質が良くありません。 「せっかく作るのだから、このダイヤは使わないほうがいいと思いますが、どうしましょう」と正直に言う
ご本人も、今まであまり光らなかったことをご承知なので、新しいダイヤを入れることに賛成していただけました。
ＧカラーVS-1 0.25ctのダイヤでお見積をしてみる。
そこは若くてもしっかり物のＹ様、すかさず「○万円以内でお願いします。」
「うーん、何とか頑張ってみます。」と私
デザインは、雑誌の中から「こんなのがいいのだけれど」と候補を選ばれました。
雑誌の写真とはダイヤの大きさが違うので、その通りにはなりませんが、その形のイメージで作ることになりました。
後日、ピカピカの手作り作品完成。
指につけて「これなら、絶対に変形することはないわね。」とにこにこ。
その後伺った時に、「指輪の調子はいかがですか」と聞くと、
「ダイヤがきれい、全然違う！と友達から言われました」とのこと
そりゃそうです。エンゲージリング用のダイヤを入れたんですから。
でも困ったことに、「もったいなくて普段に着けられなくなった」とか・・
良かった、良かった？。
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