おばあ様とウエディング
オパールリングをペンダントにリフォーム
「ネットで見たのですが、指輪のサイズ直しをお願いできますでしょうか」
と尼崎市のM様からお電話
リング枠の状態や、石の種類や大きさなど一通りのことをお聞きして、後日持ってきていただくことになりました。
当日は、カップルでお越しいただきました。
「これなんですが・・サイズ直し出来ますか?」と出されたのが、若い方にしては、大きな石のリング
丁度、デザイナーさんも打合せがあって来ていたので、一緒にお話を伺いました
「これ、どうされたんですか?」
「実は、おばあさんからもらったのですが、今度、私たちの結婚式にサイズ直しをして、着けたいと思いまして」
「おかしいですか?」
「いいえ、全然おかしくはありませんよ」
「こんな感じのドレスに着けたいのですが、合うでしょうか?」
とウエディングドレス姿の写真を見せて頂きました
「いいと思いますよ」
「でも・・結婚式のあとは着けられます?」
「そうですね、普段には大きすぎるので、たぶん着けないと思います」
「もったいないですね、ペンダントならどうですか?」
「ペンダントなら着けるかも・・ペンダントに作り替えることも出来るのですか?」
「はい、石は綺麗ですので、ペンダントにしても十分綺麗だと思いますよ」
「そして、ウエディングドレスのパールネックレスと重ね着けしてもいいかもしれませんね」
と、パールネックレスを着けたウエディングドレス姿の写真をもう一度拝見する
「ペンダントにしたら、結婚式にも、そのあと普段にも着けられるわね」と、結局ペンダントに加工することになりました。
お話を伺うと、お二人は岐阜と島根のご出身で、6月に神戸で挙式の予定だそうです。
昨年末に婚約の報告がてら、M様の故郷の岐阜へ帰ったとき、「この宝石、あなたにあげるから着けて・・」
と、おばあ様からプレゼントされたそうです。
「私は足も悪くなって、着けてお出かけも出来ないから・・」と
去年秋に、おじい様がお亡くなりになり、生前二人で海外旅行に行ったとき、おじい様に買ってもらった、大切な思い出の宝石だそうです。
「きっと、自分の代わりに結婚式に出席してお祝い出来たら・・、との思いを込めてプレゼントしてくれたものと思います」とのこと
おばあ様も優しいですけれど、その気持ちを汲んで結婚式に着けたいと思われるお二人も、本当に素敵です。
「分りました、そういうご事情なら、その日のために精一杯いいものを作らせて頂きます」との思いを、口には出しませんが一層深くしました。
お預かりしたオパールの指輪は、グリーンブルーの遊色がキラキラ
石の大きさを測り、パールネックレスと重ねつけしたときにも映えるペンダントのデザインを考える
デザインを基に手作り加工する
こうして全スタッフ、と言ってもデザイナーと加工職人さんと私の3人ですが
このイベントのために動き出しました。
後日デザイン画を見ていただき、デザインCで決定
また、そのとき、
「パールネックレスも母と相談して、両親からの結婚祝いとして一生使えるものだからオパールペンダントと合わせて購入したらと言ってくれたので、購入することにしました」とニコニコ
遠くへ嫁ぐM様を見守るご両親の心使いと、M様のご両親への感謝のお気持ちとが伝わってくるようです。
遠く離れていても、相手の気持ちに寄り添える心をお持ちのM様は、きっと優しいご両親のもとで愛情いっぱいに育てられたのでしょうね。
また、それを自然体でサポートされているご主人様(になられる方)も、同じ心の持ち主だと思います。
結局、サイズ直しのご依頼が、ペンダントの加工とパールネックレスのご注文になりました
パールネックレスも、8.0~8.5ミリ珠のナチュラルホワイトを選んで頂き、これなら冠婚葬祭どちらでも使えます。
そうしてついに完成したのが、このオリジナル手作りペンダントと真珠のネックレスです。
完成したペンダントをお渡しするとき、
「100パーセント満足です」とだんな様、
「それ以上です ありがとうございました」と奥様も・・
こちらこそ、素敵なイベントに参加できて、本当にありがとうございました。
きっと、すばらしい結婚式になると思いますよ
「是非また、結婚式当日の様子や、おばあ様やご両親の感想もお聞かせくださいね」とお願いして納品しました。
末永くお幸せに ありがとうございました。
後日、ご結婚式当日のお写真が届きました
本当に素敵な花嫁姿です 是非ご覧下さい
小さなご縁から、こんな素敵なイベントにかかわることが出来ました M様ありがとうございました
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