ハワイの思い出も修理
金もたいていの場合修理出来ます市内のN様から ご相談電話が入りました
「指輪が抜けなくなり、やむを得ず消防署で切ってもらいました。修理出来ますか」とのこと
概略をお聞きすると、金製品で何か石が1個ついている 切口は綺麗とのこと
遠方なら、まず現状の分かる写真を送ってもらうところですが、お近くでしたので、お持ちいただき見させてもらうことに
現物を見てびっくり
想像とだいぶ違います
2か所切断で 周りはキズだらけです
多分、消防署では最初1箇所切って、ペンチで挟んで広げようとしたが、硬くて広げられず、もう一か所切断したと思われます
そして、よくよくお話を聞くと、ご自分ではなく、おばあさまが着けていて抜けなくなり、やむなく切断して、それを孫のN様が譲り受けたとのこと
おばあちゃん大好きのN様は 何とか修理してご自身で着けたいと思い、ネットで探してわが工房に来たとのこと
こんな 健気なお話を聞いて、一肌脱がない訳にはいきません
現物をお預りして、修理することに
様々なリスクがありましたが、何とかクリアして、とことん綺麗に修理しました
愛媛県今治市のK様からメールでご相談が入りました
「母の指輪をピンキーにしてペンダントとして着けたいのですが・・現サイズは18番ぐらい」とのこと
特に大きなサイズです
これをピンキーサイズに小さく出来るのかどうか
もし、できない場合はペンダントに作り替えということで、送っていただきました
現品を拝見すると、ウデの地金は無垢ではなくロール状で中はくり抜きです
そのため、大きく絞るには非常に厄介です
お客様も、ほぼ作り替えの方向に傾いていたのですが
どうにかサイズダウンする方法はないものかと再検討
何とか、ペンダントとして着けられるサイズにまでできそうと判断
岩手県一関市のO様から メールでご相談
<海外で購入した指輪なんですが、フリーサイズで切れ目があり
それをつなげて固定してほしいのですが出来ますでしょうか?
18金か24金か分からない状態です>
フリーサイズは、指のサイズに関係なく着けられるので、海外のお土産として、買って帰られる方も多いようです
24金や22金製品が多く、柔らかいので簡単に指先で締まります
でも、また簡単に緩みます
手を振ると、抜けて飛んでいった、と聞いたこともあります
また、曲げくせのついた部分が金属疲労で折れることもよくあります
フリーサイズをそのままつなぐことも出来ます
でも、お手持ち品は24金 このまま繋いでもその部分が薄いので簡単に変形します
サイド面の比較的幅の広い部分をカットして、その幅をキープしたウデに付け替え
「以前よりは強度が増したはずですが、それでも純金は柔らかいので変形することはあります。 十分ご注意してご使用下さい」
吹田から、ピンキーリングのサイズアップの依頼
現サイズ1番を5番にサイズアップご希望です
一列に石の並んだリングの大幅なサイズアップは、枠を広げると石同士が当たり欠ける危険性もあります
今回の場合は何とかセーフでしたが、元々石の間の隙間が全くないものは、修理自体が難しくなります
枠にはk18と刻印があますが、現物は白い色です
元々 ホワイトゴールドなのか イエローゴールドにロジウム仕上げした物か不明
いずれにしても、サイズ直し後にロジウム仕上げが必要になります
また、この指輪は元々メレダイヤのついている部分がセンターより少しずれたデザインです
茨木市のK様(男性)からお電話
「ホームページ見たのですが、指輪のサイズ直しできますか?」
大まかな状態をお聞きして、日時をあわせて現物をお持ちいただきました
現物は、ホワイトゴールド18金の幅広の結婚指輪 裏にブルー石が入っています
「オーダーメイドで作ったのですが、その店がなくなっていて・・」とのこと
現在18番 ご希望は23番 大幅なサイズアップが必要です
WGK18の幅広肉厚リングの大幅なサイズ直しは、硬くてタダでさえ大変です
その上今回は、裏側のサムシングブルーが一層修理を難しくしています
肉厚リングの大幅アップは 内側からより強い圧力をかけるので、裏石が割れる可能性があります
そこで、石が障害になっていること、万一割れた場合は別途費用が発生することなどをお知らせする
「指輪のサイズ直しをお願いしたいので、いろいろと探していたところ、宝石工房ながお様のところにたどり着きました」
と大阪茨木市のM様からメールがありました。
ありがたいことに、工房のホームページをご覧になり、「ようやく、ここにたどり着きました」とか「最後の砦です」とか言っていただける方も多いのですよ。
ご相談日を決めて、当日お持ちいただいたのは、18金の印台の指輪です
お話を伺うと、この印台リングは、長年お祖父さんが着けていたもので「お前にやる」と譲られたものだそうです。