ダイヤも綺麗になるって本当
ダイヤも枠もピッカピカ大阪吹田市から、ご相談メールが届きました
ハーフエテニティのプラチナリングの大幅なサイズダウンが、12日後の指定日までに出来るかどうかのお問合せです
出来るようでしたら、至急宅急便で送ります とのこと
基本的には可能ですが、添付された写真から分かる範囲で、ご注意点をお知らせする
後は、現品を拝見してからの判断になります
後日、宅急便で修理依頼のリング到着
現品を精査して、もう一度メールを送る
大幅にウデを絞るので、構造上、真円にはならない可能性があります
また、絞ると 逆に石留の爪が緩むので、その調整必要なこと
宝塚市のT様から「指輪のサイズ直しをしたいのですけど・・」とお電話の相談
日時を打ち合わせて、現物を拝見する
プラチナ枠のダイヤの指輪 9番を12番にサイズアップしたいとのこと
詳しく見てみる
おっと、ウデにサイズ直しの跡を発見
これは要注意
「以前、サイズ直しされたようですね」と確認
「そうですか、私はした覚えが無いのですが・・」とのこと
形見の品や、譲られた品などで、ご本人にその記憶が無い場合も多く、その場合特に、事前にサイズ直しの修理痕があることを確認しておくことが必要なんですよ
なぜなら、これが後から問題になることがあるからです。
今回のサイズ直しは、まさにこれがドンピシャで起きました
以前のサイズ直しが稚拙で、火を当てるとその部分が3個になって剥がれ落ちてしまいました
「ダイヤの指輪をサイズ直しして欲しいのですが」と奈良市のM様からご相談がありました
5石のダイヤリング pt900 1.5の刻印
「爪も引っかかるのですが・・」とのこと
ルーペで見ると、一番端の爪が1本欠けています
端は一番当りやすいので、折れたり磨耗したりすることはよくあります
今回、サイズ直しに出されて良かったですね
このまま使い続けると、石が落ちていたかもしれませんよ
工房では、指輪のサイズ直しの場合、同時に爪のチェックもしておりますので、お客様が気づいていない場合でもご安心を
今回の場合は、爪の上部が細くて、石のかかりが甘い
尼崎市のN様から電話でご相談
「妊娠して、指輪が合わなくなったのですがサイズ直しできますか」
ご主人の実家のある他府県で買ってもらったので、買ったところへは修理に出しにくいとのこと
妊娠や出産で指のサイズが変わることはよくあります 大抵太くなります
概略をお聞きして、持ってきていただきました
指のサイズを測ると、11番だと少しきつい、12番ではゆるい 結局11.3番にすることになりました
指輪の現サイズは9番 2.3番のアップです
でも、このような、ウデに半周メレダイヤを載せた指輪のサイズアップは結構厄介なんですよ
尼崎市のU様から電話でご相談
「ダイヤの指輪のサイズ直しをお願いします」
現物を持ってきていただき拝見
ダイヤが一石載った羽モチーフのプラチナリングpt900 0.20の刻印
羽の付け根の一番細い部分を支点に変形を生じています
プラチナは弾力性があるのでヒビは入っていないようですが、変形を元に戻すと金属疲労で地割れすることも考えられます
また、全体に傷がついていて 一部、爪の頭が磨り減っているものもあります
そのためか、少しダイヤの位置がずれているように見えます
尼崎のT様からホームページをご覧になり、サイズ直しのご相談が入りました
「出産して太って着けられなくなった 結婚式で着ける予定があるのでサイズ直ししたい」 とのこと
エンゲージリングを8番から13番へ大幅サイズアップをご希望
指輪の大幅なサイズアップは、色々リスクが発生するのですが、石付きの場合は尚更です
サイズアップは、ウデをカットしてそこにアップ分の地金を挟んでロー付けするのですが、大幅アップは、カット部分を大きく広げる必要があります
大きく広げると、テコの原理で石に圧力がかかります
石割れを起こさないように、爪の調整が必要になります
また、大幅に広げると台座とウデの付け根がひび割れする危険性もあります
その上、今回は地金にスダマリがありそう
スダマリとは、鋳造のときに気泡が入り、地金に小さな空洞が出来ることです
サイズ直しの為に火を当てると、その空洞が陥没することもあります
それやこれやの様々なリスクがありましたが、何とか綺麗に指輪の大幅サイズアップが完成しました
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