指輪って割れるの?
サイズ直しが剥がれることもあります茨木市からプラチナリングの変形修理のご依頼
現品はプラチナ900でメレダイヤの一文字リング
プラチナリング枠が大きく曲がって変形
特に、一箇所は大きな力が加わったようにぐにゃリ
そして、プラチナの指輪の枠には傷が無数についています
プラチナリングはよく曲がります
また、よく傷がつきます
プラチナは見た目よりも本当にやわらかい貴金属ですよ
プラチナ(Pt)900でも柔らかいのですが、pt950やpt1000はもっと柔らかくなります
そのため、チェーンネックレスはpt850のものが多いです
柔らかいと、切れやすくなるからです
今回のプラチナリングの変形の修理方法は、先ず枠の変形を直し丸くする
そして、枠の小傷を手で磨いて取り、仕上げる
同時に、石のゆがみと、石の脱落につながる爪をチェックする
このように、指輪の変形修理も、枠のゆがみだけを直せばいいというものではありません
完成した修理品を手にされたお客様に、「きれいになってよかった」と感じていただき、安心して着けていただける状態にする必要があります
また今後の使い方のご注意も添えて納品します
この指輪は、当たって変形したところの石留の爪が、磨耗して薄くなっています
そのため、爪を引っ掛けたり、当てたり、指輪自体がひねったりすると、石落ちの原因になりますから、大事にお使い下さいとコメントを沿えて納めました
修理代は変形修理と磨き仕上で\4000(税別)でした
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大阪堺市のK様から定期的に修理のご依頼があります
遠方なので、送っていただいています
今回到着した中に、ホワイトゴールドの曲がった指輪が入っていました
14金のホワイトゴールドで、ふくろうの形の指輪には、目に黒い小さな石が入っています
「指輪の変形直しもできますか」とのこと
この指輪は変形して折れ曲がった部分と、古いサイズ直し跡の部分が地割れして亀裂が入っていますいます
14金ホワイトゴールドは、18金YGやプラチナ900などに比べて硬く、粘りがないので、曲がるとそこがひび割れして亀裂が入ることが多いようです
お客様のご依頼は、指輪の変形の修理でしたが、このまま元に戻しても使い物になりません
すぐにまた曲がるし亀裂部分が折れてしまいます
修理方法としては、変形を元に戻し、地割れた部分をロー付けして、全体をロジウム仕上げをします
でも、どっこい、今回はそう簡単には行きませんでした
ロー付けするためには、熱の影響を避けるため、目の玉の石を一旦取り外して、また元に戻さなければなりません
先ず、石が外せる構造かどうか、外した石を元に戻せるかどうかを見なければなりません
石は、目の裏側からのはめ込で、丸線でクリップのように留められています
この構造では、クリップを起こしたり押さえたりすると、金属疲労で折れてしまう可能性があります
以前にサイズ直しした跡があると言うことは、そのとき誰かが触っているので、余計もろくなっていることも考えられます その上、14金ですから余計折れやすい
今回、石外しすると、案の定クリップが折れてしまいました
それを、ロー付けするためには、隣のクリップが熱ではがれないように注意しなければなりません それも狭い場所です
非常に面倒で神経を使う作業ですが、大丈夫です ウチの職人さんは超優秀ですから
これらの難題をクリアして、見事に指輪の変形修理が完成しました
「修理とは遡ることなり」 ですかね
他の修理品と一緒に、近日中に送る予定です
修理代は¥9000(税別)でした
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西宮市のT様から電話で問い合わせ
「プラチナの指輪が切れたのですが、修理お願いできますか?」
日時を打ち合わせて、お持ちいただき拝見する
ぷっつり切れたプラチナリング
「以前サイズダウンしたときの、ロー付け箇所が外れたようですね」
「いいえ、まだ買ってから、一度もサイズ直しはした事ありませんが・・」
こんなミステリーは、ちょいちょいあります
でも、どこかの段階で、誰かがサイズ直ししたことは間違いありません
そうでなければ、このような形では切れませんから
このようにスパッと指輪が切れるのは、以前のサイズ直しのロー付け部分が外れたからで、指輪が切れると言うより、外れたと言うのが正確です
指輪のロー付け部分が外れる原因は、指輪の変形による場合や、長年着けていて地金が磨り減って薄くなり外れたり、ロー付が劣化して外れる場合が多いようです
サイズ直しのときに、融点の低いローでロー付けすると、技術的には楽なのですが、接着力や堅牢度は低くなります
アーク溶接はガス溶接に比べ融点の低いローを使います
一般的に、直火が使えない店内催事などでは、アーク溶接が多いようです
うちの工房では、出来る限り、融点の高い上位のローを使っています
技術的には難しくなりますが、きれいで堅牢に仕上がり長持ちします
今回の場合は、サイズ直しも必要ないので、そのままロー付け修理しました
ロー付けと新品仕上げ込みで\9000(税別)です
ついでに石の緩みもチェックしておきましたので、安心してお使い下さい
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三木市のT様からホームページをご覧になり修理のお問合せ
日時を打合せ、修理品をお持ちいただく
その中の一つがこの変形した指輪です
プラチナと18金のコンビで、主石は4個の角ダイヤを寄せたタイプ、チェーン模様のアーム
かなり変形しています あっちこっち当たって傷ついています
他の修理品と一緒にお預かりして、加工場で精査することにしました
精査すると色々分かってきました
チェーン模様のウデのパーツはフリーで動くものが、変形で動かなくなったのかと思いましたが
どうやら最初から固定されたものか、もしくは後から固定されたものと判明
フリーか固定かで修理の方法も変わってきます
また、4個の角石はミステリーセッティングで組み合わされていて、廻りをがっちり地金で留めています
よく見ると、角ダイヤの端が変形による圧力のためか欠けています
この変形を元に戻すには、大きなリスクを伴います
まず、腕を元に戻そうとすると、その力が4つの石にかかり、石同士の隙間がないので当たって欠ける可能性大です
そして、万一かけたときにミステリーセッティングの石は代替が利きません
予防的に、石を外そうとしても、この構造では廻りの地金を壊さない限り石外しが出来ません
その上、コンビリングのため、もし石外しをして石留をし直すとなると、加工代も後の仕上げ処理も高くつきます
また、固定されている鎖のこまが、丸くする過程で外れる可能性もあります
これらを全部お知らせして、別の選択肢とともに、どうするかはお客様の判断いお任せしました
①高くついても修理する
②そのまま置いておく
③地金を溶かして別の物を作る
結局②そのまま置いておく ことになりました
今回の場合、お気の毒ですが、修理はあまりお勧めできません
じっくり考えて、いつか何か作りたくなったときの材料に残しておいたほうが賢明だと思います
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